『あすなろ通信』2012年12月第168号

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高松あすなろの会
主な記事

自民党政権による貸金業法改悪を許すな!

政権が変わることになりました。選挙前から予想されていたこととはいえ、比例区では27%しか投票を得られていない自民党が、総議席数では自民党単独で過半数を越え、連立を組む公明党を合わせると325議席と3分の2以上獲得しました。小選挙区方式がもたらせた結果です。前回(政権交代の世論で民主党大勝)、前々回(郵政民営化で自民党大勝)もそうでしたが、ひとつの政党が一方的に大勝してしまい少数意見が反映されにくくなる(死票が多く出る)小選挙区方式は見直しが必要なのではないでしょうか。

自民党が政権を担うことで、クレサラ関係では大きな問題が懸念されています。自民党はマニフェスト(政権公約)の詳細で以下のことを明記しています。

182 適正な規模の小口金融市場の実現と真の返済困難者の救済
2006年12月の改正貸金業法の成立、2010年6月の同法の完全施行という一連の流れの中で、市場の収縮・マクロ経済への悪影響、新種のヤミ金の暗躍、返済困難者の放置といった様々な影響が顕在化しています。そのため、上限金利規制、総量規制といった小口金融市場に対する過剰な規制を見直すことによって利用者の利便性を確保します。同時に、多重債務者に対する支援体制を強化するとともに、ヤミ金融業者の摘発強化、適正業者の育成を図り、健全な借り手と健全な貸し手による適正な規模の小口金融市場の実現と真の返済困難者の救済を目指します。
  • J-ファイル2012 自民党総合政策集より引用。引用時一部強調

上記強調部のとおり、自民党政権は、改正貸金業法で決まった上限金利と総量規制を「過剰な規制」と表現し、それを見直すことを「党」として明言しています。「見直す」とは、上限金利の引き上げと総量規制の緩和を意味します。

これまでは、貸金業者から献金を受けた一部の自民党議員や一部の民主党議員が声高に改正貸金業法の見直しを画策していたのですが、政権与党となる自民党がマニフェストにこのようなことを明示していることは忌々しき事態といえます。そもそも現行貸金業法は、小泉自民党政権の下、与野党全会派一致で成立した法律です。

金利引き上げ論者がよく持ち出すのは「商売人や収入のない主婦などが借りられなくなって困っている」ということです。上記自民党マニフェストにも「利用者の利便性」と書かれていますが、商売人がサラ金で借りて資金を工面するようになっている時点で、その事業はすでに先行きが見えていることがほとんどです。サラ金などから借り入れても深みにはまっていくだけです。このような場合は、早く私たち被害者の会や弁護士等に相談すべきなのです。

また、収入のない主婦がサラ金から借り入れるということも、問題が多いケースです。収入がない主婦ですから返済金は夫の収入からになります。それならば夫が借入すべきところですが、そうしない(できない)のは、何か問題があるからです。たとえば夫には内緒の借入であるとか、夫はすでに何社も借り入れているとかなどでしょうか。夫に内緒で借り入れることは、ギャンブルや浪費などが借金原因かもしれません。夫名義ですでに何社も借り入れている場合や夫名義では借り入れできない場合は、これ以上借りても支払いができるはずがありません。これらの場合も、サラ金から借り入れずに、早い段階で専門家に相談すべきです。

金利引き上げ論者が言っていることは、「サラ金業者等が貸せなくなって困っている」ことを、利用者の利便性を大義名分にしそれを隠れ蓑にしたサラ金業者の代弁でしかないのですが、自民党はそれを鵜呑みにしてマニフェストに明記し実行を目論んでいることは、絶対に阻止しなければなりません。

小泉自民党政権下で、私たちは現行の貸金業法を勝ち取りました。なぜそれが実現できたのか。それは、同じ考えを持った同士が一糸乱れず団結して運動を続けてきたからです。今回も、前回の運動を思い出し、団結して運動をすれば、必ずや貸金業法改悪は阻止できるものと確信しています。

会員の皆さんも、「貸金業法改悪は許さない」ということを、お一人でも結構ですから広めていただきたいと思います。やがてそれが大きな世論へと広がっていきます。

ぜひよろしくお願いいたします。

その借金、時効かも?

「こんな封書が来て驚いて相談に来ました」

封書の中を見せてもらうと、20年近く前の払っていない借金の督促状で、おどろおどろしい書体で書かれていました。請求してきたのは○○企画というところで、本人は全く知らないとのことです。当初借り入れた契約書のコピーも入っており、その会社名はうっすらと記憶があるようで、今はその会社もすでに存在していません。封書には住宅地図のコピーが同封されており、現住所地に赤く印が入れられていたことから、自宅に来るかもしれないと思い驚いて相談に来られたようでした。20年近く何の音沙汰もなく、平穏に過ごしていただけに驚かれたのでしょう。

このような手口の取立ては昔から続いています。借金の時効は通常10年(民法167条)、貸し主が貸金業者などの場合は商法の適用により5年(商法522条)で時効となります。最終取引から5年または10年経過していれば時効が成立していますので、借金の支払い義務は消滅しています。

時効と聞くと、刑事ドラマで出てくる犯罪の時効のように12時をもって自動的に成立すると勘違いしがちですが、借金の時効は、刑事事件の時効とは異なり、当事者が時効を主張しなければなりません。主張の仕方は、本人に時効援用通知書を作成してもらい内容証明郵便で出していただきます。

また、時効になっている債権でも、債務者が知らずに払ってしまうと時効は成り立たなくなってしまいます。よく業者は「1000円でもいいから払ってくれ」と言うことがありますが、それは時効潰しも目的です。

最近は、○○企画のような貸金業の登録すらしていないヤミ回収業者ではなく、法務省の債権回収会社の登録を正式にしている(いわゆるサービサー)会社も、債権の時効が主張援用主義であることを逆手にとって、時効債権の請求をよくしてきています。

このような不良債権は、きっちりと時効の主張をしなければ、不良債権市場で債権譲渡が取り行われ、いつまで経っても消え去らないこともあります。

会員さんやお知り合いの中には、このような請求が来ても、ほったらかしにしている方も多くいるかもしれませんが、気になっている方は、当会にご相談にお越しください。

ネット詐欺に気をつけましょう

インターネットやスマートフォンの普及により、これらを利用した詐欺が増加しています。先日も芸能人が(結果として)加担した「ペニーオークション詐欺」が報道されました。入札を繰り返させ、実際には落札させないという詐欺です。警察の調べでは、商品すら用意していなかったようです。

ネットオークションは、安く品物を手に入れることもできるので広まっているようですが、ペニーオークションは入札のたびに手数料がかかり、それがサイト運営者の利益となるようです。小額とはいえその都度費用が必要とは、今回の事件が起きる前から、胡散臭さを感じていましたが、やはりと言わざるを得ません。

また、よくある詐欺は「成りすましメール詐欺」です。芸能人などに成りすまし、メールを続けるためにポイントを何万円も使わせるものです。中には何百万円もつぎ込んでいた人もいると聞きます。成りすましは、芸能人のほか、大人の付き合いや高額金をもらってくださいなど、冷静に考えれば詐欺と疑われることなのですが、メールのやりとりで勘違いしてしまうのでしょうか。

インターネットは上手く利用すればとても便利なのですが、知識が不十分な場合詐欺にも合いやすくなります。見極める力を養って、快適にインターネットを利用したいものです。会員の皆様も十分にお気をつけください。

年末年始休暇のお知らせ

12月29日()より1月6日()までお休みさせていただきます。

年始は、1月7日()午前10時より通常どおりの相談を行います。多重債務・生活再建の勉強会も1月7日より行いますので、ふるってご参加ください。

来年もよろしくお願いいたします。

多重債務・生活再建の勉強会

調停・過払い金返還勉強会に加えて、破産手続きの勉強会など多重債務全般のほか、生活するうえでの困りごと「なんでも勉強会」です。

会員の方は、どなたでも参加できます。足が遠のいている方もどうぞお気軽にご参加ください。

  • 毎週月曜日(月曜休日の場合は翌火曜日)午後7時00分〜午後9時00分

「継続は力なり!」毎週かかさず参加しましょう。

2013年のレクリエーションの予告

2013年は3年ぶりに「瀬戸内国際芸術祭」が開催されます。今回も当会のレクリエーションで瀬戸内の島々に行きたいと思います。事前にご案内を差し上げますので、ぜひご参加ください。

ちょっと休憩 やさしいITパズル 〜奥義!?数当ての術!〜

次の6つの数列を1つづつ書いた、6枚のカードを作ってください。

  • 1, 3, 5, 7, 9, 11, 13, 15, 17, 19, 21, 23, 25, 27, 29, 31, 33, 35, 37, 39, 41, 43, 45, 47, 49, 51, 53, 55, 57, 59, 61, 63
  • 2, 3, 6, 7, 10, 11, 14, 15, 18, 19, 22, 23, 26, 27, 30, 31, 34, 35, 38, 39, 42, 43, 46, 47, 50, 51, 54, 55, 58, 59, 62, 63
  • 4, 5, 6, 7, 12, 13, 14, 15, 20, 21, 22, 23, 28, 29, 30, 31, 36, 37, 38, 39, 44, 45, 46, 47, 52, 53, 54, 55, 60, 61, 62, 63
  • 8, 9, 10, 11, 12, 13, 14, 15, 24, 25, 26, 27, 28, 29, 30, 31, 40, 41, 42, 43, 44, 45, 46, 47, 56, 57, 58, 59, 60, 61, 62, 63
  • 16, 17, 18, 19, 20, 21, 22, 23, 24, 25, 26, 27, 28, 29, 30, 31, 48, 49, 50, 51, 52, 53, 54, 55, 56, 57, 58, 59, 60, 61, 62, 63
  • 32, 33, 34, 35, 36, 37, 38, 39, 40, 41, 42, 43, 44, 45, 46, 47, 48, 49, 50, 51, 52, 53, 54, 55, 56, 57, 58, 59, 60, 61, 62, 63

まず、ゼロから63までの整数を何か1つ思い浮かべてもらいます。

そして、6枚の中から、その数が含まれるカードのみ、すべて選んでもらいます。

それらカードの先頭の数を合計するだけで、思い浮かべた数が当てられるのです。

なぜ上記のカードで数が当てられるか考えてみてください。(ヒント: 二進法)

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