『あすなろ通信』2009年9月第150号

発行
高松あすなろの会
主な記事

改正貸金業法完全施行に向け、ヤミ金をなくそう!

いずれの記事も、2009年9月11日()の毎日新聞香川面に掲載されました。

はじめの記事は、当会に10名以上の被害相談が寄せられて、警察に被害届け等を提出していたものです。ヤミ金をなくす取り組みが急がれます。

その次の記事は、9月10日に香川県下一斉に違反広告物撤去作業が行われた際のもので、当会もこれに参加しました。当会からは、写真の山地さんのほか、計7名が参加し、ヤミ金など45枚の違反広告物を除却しました。

この制度は、香川県も出来ているそうですので、当会は今後香川県にも登録し、香川県内全ての市町に行き、ヤミ金看板などの除却を行いたいと思っています。

当会の次回ヤミ金看板撤去は、10月8日()を予定しています。どこに貼っているか皆様の情報をお寄せ下さい。

  • (事務局)

60歳女を逮捕 無登録で金貸した疑い 高松南・坂出署

  • 記事の切抜き

高松南署と坂出署は10日、貸金業者としての登録を受けずに顧客に金を貸し付け、違法に営業したとして坂出市西庄町の吉梅純子容疑者(60)を、貸金業法違反 (無登録) の疑いで逮捕した。

容疑は、07年11月から08年2月ごろまでの間、県知事の登録を受けないで、いずれも高松市内の60代男性と50代女性に計99万円を貸し付けたとしている。

同署によると、吉梅容疑者は97年頃から無登録で営業を続けていたという。同署は、他にも県内に顧客がいるとみて調べている。

ヤミ金や多重債務の被害者を支援している「高松あすなろの会」(鍋谷健一事務局長)は、「県内には(吉梅容疑者の)被害者が50〜100人いると聞いている。今後の対応について相談を受け付けている」としている。同会(087・897・3211)。

  • 【松倉佑輔、宮本翔平】

違反広告物を撤去 県内38団体191人 景観保護と県民啓発に

  • 記事の切抜き

「屋外広告の日」の10日、県や各市町、ボランティア団体などが電柱やガードレールに張られたポスターや立て看板などの違反広告物を県内一斉に撤去した。まちの景観保護と県民への啓発が目的。

県の屋外広告物条例では、指定された地域や物件に広告物を表示することを禁じている。

この日は、県内各地で38団体191人が参加した。高松市多賀町周辺では、ヤミ金や多重債務の被害者を支援しているボランティア団体「高松あすなろの会」のメンバーらが参加。専用のこてを使い、電柱に張られたヤミ金などの勧誘ちらしをきれいにはがした。

県によると、撤去された違反広告物は計408枚で、ここ数年は減少傾向にある。県では、インターネットなど情報伝達手段の多様化や違反広告物についての意識の高まりが一因だと見ている。

県や高松市などにはボランティア「違反広告物除却サポーター (市は違反広告物簡易除却活動員)」の認定制度があり、県は6団体、高松市は21団体が認定を受けている。高松あすなろの会も市の認定を受け、メンバーが毎月1回、市内で違反広告を撤去。同会の鍋谷健一事務局長は「こうした制度で、高松市内のヤミ金広告が減り、被害予防に役立っている」と話している。

  • 【吉田卓矢】

体験談『生きていてよかった』(2)

  • M.T.
  • (前号からのつづき)

入院後体力が回復し、精神的にも落ち着きを取り戻すと、以前人から聞いていた「高松あすなろの会」のことを思い出しました。

病院の許可を得て娘と一緒に高松あすなろの会へ相談に行き、自己破産をすることにしました。

相談員に生活の建て直しと、業者を平等に対応する為に今後返済はしない様に言われました。

申立をするまでの悩みは取り立てでした。私が入院していた病院へ3社の業者が取り立てに来たのです。

恐いと言うより、払えない事が恥ずかしい事と、借りている弱味、申し訳ない気持があり、どう対応しようか不安でしたが、あすなろの会の相談員との約束もあり、「殺される事はない。プライドを傷付けられても自分で撒いた種だ」と思い決心しました。

長時間居座るだけの業者はまだマシなほうで、ひどい業者は、男性2人で病室に入ってきて、威圧的ながら普通の声だったのが、私がこれまでの事情を説明したとたん、「そんなの関係あらへん、払ってくれるまでは帰らへんで!」と突然声を荒げ出しました。

再度私が返済出来ないと言うと、「ドアを開けてもいいか」と聞かれました。

私は何をされるのか不安でしたが、そのときはどうしようもなく、「どうぞ」と言うと、取立人はドアを全開にし、身体を半分廊下に出し、大声で廊下に向かって「お前、人に金を借りておいて返さんとはどういう事やー! なめとんのかー!」と5分くらい叫び続けられ、病院中の人が集まって来ました。

看護師さんが、「ここは病院です。静かにして下さい」と言ってくれてやめましたが、ドアを開けたままにして、ベッドに腰をおろし、「払ってくれるまでここを動かんでぇ」と言って居座られ、廊下には次々と人が部屋をのぞきに行ったり来たりしていました。

このままではいけないと思い、「相談している所があるので連絡させてほしい」と頼むと、「どこへでも連絡せいや」と言われ、高松あすなろの会へ連絡しました。

事情を説明して部屋に戻って30分位すると、取立人の携帯が鳴り、廊下で話しをしていました。

取立人は最初、「あすなろの会がなんぼのもんや」と、イキがっていましたが、電話をしているうちに「ハイ、ハイ、ハイ…」と次第に小声になっていき、電話を切って部屋に戻る時はドアを閉めて私の肩をポンポンと軽くたたき、「早ようようなりや、又、助けてあげるからな。お母さんビックリしたやろ。ごめんな」と言って、帰って行きました。

付き添いに来ていた母は、大声を出された時から直立不動で立ったままでしたが、帰って行った時は唖然とした顔で腰が抜けた様に座り込みました。

高松あすなろの会から、その業者が登録している県庁へ連絡し、県庁が行政指導してくれた事で収まった事を後で知り勇気付けられました。

1993年 (平成5年) 当時の取立ては、プライバシーなど全く守れない状況でしたが、「自分が頑張れば援助してもらえる。見栄やプライドを気にしていたのでは進んでいけない」と思い、何事にも対応していこうと努力することにしました。

半月後に退院してからは、相談日には必ず行き、自己破産申立書の陳述書を自分で書いていました。

そのとき、月曜日の相談日には必ず来てお茶を入れ、話を聞いてくれる人がいました。

その人は高松あすなろの会が発足した翌年に入会し解決した人ですが、会の運営資金の為にバザーでうどんを販売したり、会の活動で街頭ビラ配りをしたり、全国の被害者の会との交流集会に参加したり、10年経っても活動されている事を知り、私も掃除やお茶を入れる事くらいは出来るから、自分の事が終ったらお手伝いできればと思いました。

1993年4月27日、自己破産を申し立て受理されました。

私が申し立てた当時は、破産申立から免責確定まで約2年かかり、それまで給料の差し押さえが止められなかった為、よく業者が訴訟を起こしてきました。

給料の差し押さえをされると、会社に借金の事を知られて居づらくなり転職をする人もいました。

また、そのまま勤務しても給料の4分の1が差し引かれる為、生活の建て直しは大変でした。

私は2社から訴訟を起こされました。

移送申立や答弁書で引き延ばしましたが、結局「支払え」と言う判決が出されてしまいました。

収入のない私は、給料など現金の差し押さえが出来なかったので、家財道具などの動産の差し押さえをされてしまいました。

動産差し押さえは、執行官がいきなり業者と来て、身分証明書を見せるといきなり家に上がり、「何を押さえますか? 押し入れ、タンスの中はどうしますか?」と、業者に話しかけ、業者がこれと言えば差し押えの紙を貼って行き、品名を記載し値段を付け、競売日を言ってあわただしく帰って行きました。

競売を止める何かよい方法はないか裁判所に聞きに行くと、訴訟しかないと言われ、訴状の書き方などを教えてもらいましたが、訴訟費用に2万円位かかり、負けるとその費用も返してもらえないと聞き、その費用は競売のお金に充てて自分で買い戻す方がいいと思い、裁判はあきらめました。

競売日に知人にお金を渡し買い戻してもらいました。

差押えの残金が4万円位になると、今度は借家の敷金の差し押さえをされ、家主さんに借金の事を知られ、さらに家主さんに裁判所へ出頭させる事にもなってしまい、迷惑をかけてしまいました。

競売日には業者は4人で来て、軽トラック1台で済む程度の家具しかないのに、わざわざ2トントラックと軽トラック2台で来て、近所の人にわざと気付かせるような態度や大声で会話し、嫌がらせでしかないと思いました。

現在、わたしは59才です。

もう一度世間に甘えて生きていこうと思い、破産を決意し16年が経ちました。

死ぬことは逃げることで卑怯だと思いました。

しかし、生き恥をかきたくない、見栄やプライドを傷つけられたくない思いがあり、死を決意しました。

ところが生きていくことになり、酷い取立てに遭い、一度は見栄やプライドを捨てやり直そうと思ったはずでした。

しかし、喉元過ぎれば熱さ忘れるかのごとく、私の事を知っている人に対して恥ずかしい思いがあり、相手は何も無かったように接してくれているのに、私は卑屈になり「生き恥をさらして馬鹿なやつだ」と思っているだろうと勝手に思い込み、自分から離れていきました。

そして、友達を失くし、親族とも疎遠になり、新しく知り合った人とは深く付き合う事は無く、あすなろの会や全国の被害者の会の人たちとの交流は、傷口をなめ合っているように感じることすらありました。

結局、へんな見栄やプライドを捨てられなかったことで、孤立したその日暮らしの生活となり、老後のことを考えると不安なことばかりです。

でも、今では孫の恋愛相談や将来の夢を一緒に考えるときには、生きていてよかったと思えてきます。

  • (終)

この体験談を大幅に加筆した手記『死ななくてよかった』を当サイトに掲載いたしました。

生活建て直し 健康づくり実践編 10月のレクリエーション 四国カルストへ、ハイキングに行きませんか

  • Iさん提供・風車の写真。山中の車道脇に三枚羽の風車が並んでいます。

10月のレクリエーションは、四国カルストへハイキングに行きます。

参加希望の方は、事務所まで連絡下さい。

集合日時
2009年10月31日()あさ6時
集合場所
高松あすなろの会事務所
各自用意
弁当 (途中で買います)
飲み物
雨具
  • Iさん提供・県境の写真。愛媛と高知の境が白線で示してあります。

四国カルストは、愛媛県と高知県との県境にある標高約1,400メートル、東西約25キロメートルに広がるカルスト台地で、山口県秋吉台、福岡県平尾台に並ぶ日本三大カルストのひとつです。

愛媛県で四国カルスト県立自然公園として指定されています。

特定調停・過払い請求勉強会

毎週月曜日(月曜休日の場合は翌火曜日)午後7時00分より、当会事務所にて特定調停・不当利得返還請求の勉強会をおこなっています。

「継続は力なり!」毎週かかさず参加しましょう。

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