『あすなろ通信』2012年3月第164号

発行
高松あすなろの会
主な記事

第29回定期総会のご案内

日時
2012年4月7日()午前10時〜午前11時30分
会場
高松あすなろの会事務所

1983年12月23日、わずか13名の涙の中から生まれた「高松あすなろの会」は29年を迎えることになりました。

長きクレサラ運動の末、私たちは改正貸金業法を勝ち取りました。2010年に完全施行されて以後、私たちの相談現場も様変わりしています。2003年頃のヤミ金被害がピークのころは、事務所はいつも相談者でいっぱいでしたが、今は激減しています。

全国のクレサラ被害者の会は、いま今後の行く末を模索しています。高松あすなろの会も同様です。その足がかりのひとつが、3月から高松あすなろの会も協力団体として取り組む「社会的包摂事業=寄り添いホットライン」です。相談の理想は「ワンストップサービス」です。行政機関はよく「タテ割り」と批判されますが、実は民間団体も「タテ割り」な場合が多く、他団体との連携がうまくとれていないのが現状です。

「社会的包摂事業=寄り添いホットライン」は、できるだけそれを解消し、「ワンストップサービス」ができる相談と、それを通しての豊かな地域社会の形成を目指しているものです。

そのような中で、第29回定期総会を開催いたします。諸事情により、例年の3月には開催できず、今年は4月7日(土)に開催いたします。終了後は、仏生山公園にてお花見をする予定です。

参加ご希望の方は、事務所までご連絡をお願いいたします。

  • (事務局)

ギャンブル依存に陥っている債務者が取り残されています

高松あすなろの会では、2012年1月16日()〜20日()に「ギャンブル問題でお困りの方のためホットライン」を開催しましたが、その際ギャンブル依存に陥っている多重債務者が取り残されていることを実感いたしました。

改正貸金業法が完全施行され、政府の多重債務対策が正しく機能していることにより、多重債務問題の多くは解決・改善されています。その証として、当会も含め各相談窓口の多重債務相談は、いま大幅に減少しています。

しかしながら、ギャンブル依存に陥っている多重債務者は、そのような社会の時流から取り残されているのです。

事例1: テレビコマーシャルを見て、東京の大手弁護士事務所に債務整理を依頼したが、借金原因のパチンコが止められず、新たな借金(銀行2件)をしてしまった。パチンコを止めたいのに止められない。どうしたら止められるのかわからない。
借金原因である「ギャンブル問題」に取り組まないと再度借金をしてしまうことは頻繁にあります。ギャンブル依存に陥ってしまうと、もはや自身の「意思の力」でギャンブルを止めることは困難です。

この方は、債務整理の際に弁護士事務所から借金原因については一切聞かれなかったそうです。せっかく債務整理で借金生活から開放されるはずであったのに、東京の大手弁護士事務所が借金原因を聞くことをせずに債務整理を行ったがゆえの被害でもあります。

とある東京の大手弁護士事務所の所長は、「債務整理や不当利得返還請求に際し、弁護士が面と向かって、借り入れの経緯を聞いたり、説教したりすることは不必要なことであり、多くのお客様はそのようなことを嫌がります」と呆れるようなことを平然と言っています。このような弁護士による被害は、今後もよくあるのではないかと思っています。

事例2: 息子のパチンコによる借金を、親が今まで何度も何度も一括返済して仕舞いしてきた。これ以上お金を出すことはよくないと頭の中では思っているが、息子に頼まれると出してしまう。
ギャンブル依存者本人だけではなく、家族もギャンブル依存に巻き込まれてしまうことがよくあります。問題なのはギャンブルを止められない息子(またはギャンブル依存症という病気)であって、お金を出す親は自分に問題があるとは思っていません。これではいつまで経っても、本人はギャンブル依存から脱却できません。

当会のウェブサイトを見て、全国からもよく電話がかかってきます。このようなギャンブル依存に陥った債務者は、まだまだたくさんの人が社会の片隅でひとり悩んでいるはずです。ギャンブル依存、とりわけその中の9割以上を占めるパチンコ依存になっている方ひとりひとりをどうやって救うかが、今後の重要な課題だと思います。

足摺岬に自殺防止の看板設置を

  • 足摺岬展望台より岬の先端と足摺岬灯台を望む(撮影: 山地)

被連協では、厚生労働省より「自殺防止対策事業」の補助金を受けており、その資金で高知県足摺岬に自殺防止の看板設置を計画しています。そこで、2012年2月16日()〜17日()に、四国の被害者の会から4名で現地調査に行ってきました。

足摺岬は四国最南端にある風光明媚な観光地ですが、1949年に田宮虎彦が発表した小説「足摺岬」により、自殺の名所として一躍全国的に有名になり、以後増加したようです。

60年以上前に発表されたこの小説は、現在では書店でなかなか在庫を見かけることもなく、小説の影響はかなり減っているようです。現在の足摺岬周辺は、小説「足摺岬」とはずいぶんとイメージが違っていました。観光ホテルが立ち並び、遊歩道やスカイラインが整備され、ひと目でここが観光地であることがわかります。私たちが訪れた日は2月の平日でしたので観光客はまばらでしたが、シーズンを迎えると多くの人が訪れるようです。また、すぐそばの四国八十八箇所霊場第三十八番札所の金剛福寺にも、お遍路巡りなど多くの人が訪れていました。

土佐清水市水産商工課によると、それでも年間数件〜10件は投身自殺があるようで、ホテルや売店の人たちは、自殺を考えていそうな人は雰囲気で判るらしく、そういった人には「声掛け」を心がけているそうです。

ここで人生を終わらせようとする人たちは、小説「足摺岬」の主人公のように東京など遠方から訪れる人も多いのでしょうか。彼らにこの景色がどうのように映るのか、その気持ちを考えながら歩いてみました。

遊歩道を通り、最先端にある灯台のあたりに行くと、その先は180度が太平洋。遠くに小さく見える船と海鳥以外、見渡してもそこに見えるのは、青い海と白い波しぶき。目に映る景色は、街の喧騒や煩わしい現実など、全てのことを忘れさせてくれるに違いありません。そして岸壁を繰り返し叩きつける波の音。瀬戸内海では聞くことのなかった雄大な心地いい響きです。リズムよく繰り返すその音に、思わず吸い込まれそうになってしまいます。

観光で訪れたのであれば、この地は心が洗われるとても素晴らしい場所です。しかし、死を考えている人は「このままここで……」となっても不思議ではないなと思いました。

最近は人目に付きやすい足摺岬よりも、西に35km離れた「叶崎(かなえざき)」での自殺も多いと土佐清水市役所の人から聞き、そちらへも行ってきました。こちらは、展望台はあるものの、観光地化はされていないため、周りには何もありません。もちろん「声かけ」をしてくれる人も誰もいません。こちらにも看板は必要かもしれません。

観光サイドからすれば、「自殺の名所」と呼ばれることに強い反発があると予測されますが、かけがえのない「人の命」を守るために、今後も現地と調整をすすめ、看板設置を実現したいと思います。

今年はお花見を開催します!

高松あすなろの会は結成29年になりますが、今まで日程がなかなか折り合わず、花見が開催できませんでした。

今年は、絶好の花見日和、第1週土曜日に、花見を開催することになりました。みんなで楽しいときを過ごしましょう。

(㊙企画もあるかも?)

参加ご希望の方は、お弁当の手配の都合上、2012年4月4日() までに当会事務所までご連絡ください。

日時
2012年4月7日()定期総会終了後 正午より
会場

仏生山公園(Googleマップ)

参加費
無料


  • お花見弁当つきです。
  • 飲物は各自ご用意の上ご持参ください。
  • 総会終了後、車に乗り合わせてお花見に行きます。
  • 総会にご参加にならない方は、直接仏生山公園にお越しください。
  • 飲酒運転は絶対にしないでください。
  • ビンゴ大会も企画しています。ご自宅で使わず眠っているものなど(新品に限ります)があれば、ご提供ください!

多重債務・生活再建の勉強会

調停・過払い金返還勉強会に加えて、破産手続きの勉強会など多重債務全般のほか、生活するうえでの困りごと「なんでも勉強会」です。

会員の方は、どなたでも参加できます。足が遠のいている方もどうぞお気軽にご参加ください。

  • 毎週月曜日(月曜休日の場合は翌火曜日)午後7時00分〜午後9時00分

「継続は力なり!」毎週かかさず参加しましょう。

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