『あすなろ通信』2010年6月第154号

発行
高松あすなろの会
主な記事

ついに、30年余の悲願達成! 改正貸金業法完全施行

2010年6月18日、改正貸金業法が最終段階の施行となり、ついに、完全施行されます。

  • 上限金利引下げ貸金業法43条のみなし弁済規定が廃止され、刑事罰の科せられる出資法の上限金利が、年20%に引き下げられます。利息制限法の上限金利(年15〜20%)を超える年20%までの貸付は行政処分されます。(登録取消しなど)

  • 保証料貸付利息と、借り手が保証会社に支払う保証料を合算して利息制限法の上限金利を超えた場合、超過部分の保証料は無効になり、20%を超えれば保証会社に刑事罰が科せられます。

  • 日賦(日掛け)業者、電話担保金融特例の廃止
  • 総量規制の導入全社合わせた総借入残高が年収の3分の1を超える貸付ができなくなります。(返済能力を超えた貸付の禁止)

  • 貸金業への参入条件の厳格化純資産が5000万円以上であること。

多重債務問題解決の第一歩が動きだしたのです。高利貸しのない社会、貧困のない社会、借金で自殺者を生み出さない社会をみんなで力を合わせて目指しましょう。

過払金返還は調停でも可能

過払金返還を、調停で解決する取り組みが、全国的に広がっています。裁判所も、一般調停としての過払い金返還調停は、積極的に考えているようです。

長期分断問題や遅延損害金問題、債権譲渡問題など、一部の諸問題がない事例は、調停による解決も有効な手段といえます。

全国的には

  • 過払い金100%回収
  • 1ヶ月で終れる

など、効果について報告されています。積極的に使いながら、有効な制度になるよう活用する予定です。

体験談『GA(ギャンブラーズ・アノニマス)に繋がり続ける』

  • 会員「Z」

先日5月25日、「県内パチンコ店Aの女性用トイレで、今年2人目の自殺者が出た」と、私の友人から知らせを受けました。友人はその現場に居合わせていたそうです。その瞬間私の心は、とても切ないやりきれない気持ちでいっぱいになりました。おそらく、借金を「苦」にしての自殺ではないかと私は思っています。実は私も、過去3度、ギャンブルが原因で銀行やサラ金等に借金を作り、3回目の末路の時には真剣に自殺を考えていたことから、とても他人事とは思えなかったからです。

私が、ギャンブルにハマり出したのは、社会人になって間もない頃でした。最初は会社の仲間と連れ立ってパチンコ店に行っていた程度でしたが、「パチンコで儲ける興奮」が忘れられず、そのうち一人でパチンコ店に通うようになり、気が付けば毎日、仕事中にでも平気でパチンコを打つようになっていました。負けるとそれを取り返そうとさらに金をつぎ込み、「次は(大当りが)来る」と勝手に思い込み、また負けてもパチンコを打ち続けました。そしてとうとう、給料全額をつぎ込んでしまい、すぐにお金が無くなってしまいました。親にも相談出来ず困っていたところ、仕事のお客様に大手消費者金融の支店長がいて「お金にお困りなら50万円、無審査、無担保でお貸ししますよ」との甘い勧誘に「渡りに船」の状態で乗ってしまい、とても恐ろしい高金利のサラ金との付き合いが始まったのです。

サラ金1社に手を出してしまうと2社目以降は、1社目への返済と更なるギャンブル資金調達の為、抵抗なく簡単にお金を借りてしまいました。そして、月々の返済額の増加に伴い、ギャンブルもパチンコだけではなく、賭け金大きい、競輪、競艇、競馬へとフィールドを広げました。しかし、借金は減るどころか増えるばかりでした。

どうしようもなくなり、結局、両親に相談し、「もう二度とギャンブルをしない」と約束し、サラ金のカードにハサミを入れさせられ、借金全額を肩代わりしてもらいました。

しかし、自分で苦労して借金を返済した訳ではないので、1〜2年経つと「少し位だったらいいか」と気持ちがゆるみ、再びギャンブルを始めてしまいました。それで結局また借金生活に陥り、同じ事を繰り返して、2度、3度と両親に泣きつきました。その頃は結婚もしており、3度目のときには離婚問題にもなりました。

私のようなケースは、1度目より2度目、2度目より3度目のほうが総借金額は増えていて、最終的には、両親にも「もうあんたに払うお金は無い」と「肩代わり」を断られてしまいました。どうしようもなくなった私は、両親と妻を前にして「夜にアルバイトをして自分の借金を自分の力で返します」と提案しました。信じてもらえる事もありませんでしたが、懸命にアルバイト探しをし、1ヶ月後から、昼夜のダブルワーク生活が始まりました。

それから1年、2年、3年と経過し順調に借金が減り、やがて4年目を迎えようとしていた頃に、妻から「私は毎日不安で仕方が無い。本当にギャンブルを止めているの?今、私に隠している借金は無いの?この先ギャンブルをしないと言う保証は無いよね?何かギャンブルを止めている証が欲しい」と言われました。妻の手には新聞記事の切り抜き「ギャンブル依存症」の特集記事がありました。

その記事には、「GA」「ギャマノン」「高松あすなろの会」の連絡先があり、「離婚だけはしたくない」との思いから私は、藁(わら)をもつかむ思いで、「GA」に連絡を取り「GAハッピー高松」に繋がる事が出来ました。でも正直そんな「GA」も1回目のミーティングにこそ参加したものの、「こんなミーティングに参加して本当にギャンブルが止められるのか?」と言う疑問と、いちいちミーティング会場へ出向いて参加しなくてはならない煩(わずら)わしさから、2回目のミーティングは欠席しました。

妻には参加すると言った手前、家に帰ることもできず、時間潰しで自家用車の中にいたとき、いろいろなことを考えました。

「自分は本当にこれでいいのか?」「今、一生懸命に夜アルバイトをして自分の借金を返しているからこんなミーティングに参加しなくていいのではないか?」「これが立ち直りの最後のチャンスでは無いのか?」様々な思いが頭の中を過ぎました。

時間を潰した後、家に戻り、妻の「今日、ミーティングに出たの?」の問いに、「うん、ちゃんと出たよ」と私は「嘘」をつきました。今迄に無かった程、心が物凄く痛みました。そのとき改めて「ちゃんとミーティングに出よう。そして嘘をつくのは止めよう」と思いました。今改めて振り返ると、これがGAで言う所の「ハイヤーパワー」だったのではないかと思います。

ハイヤーパワー
神などを強く信じることにより発揮される、人間を超えた力。ギャンブルを止め続けるよう導いてくれる。

心を入れ替え、翌週から「GA」ミーティングにきちんと参加し、回を重ねる毎に仲間が出来、私や仲間たちの過去そして現在を分かち合ううち、ある時ミーティング後に、メンバーの一人から「サラ金に過払い請求はしたの?」と聞かれ、私は逆に、「ん? 過払い請求とは何ですか?」と聞き返しました。そして「高松あすなろの会」を紹介して頂き、勉強会に参加して、元金が残ったところは特定調停で月々の返済がすごく楽になりました。また、過払いになった業者は、顧問の弁護士さんに依頼して返還をしていただきました。今でも、GAの仲間、そして、「高松あすなろの会」の皆様にはとても感謝しています。皆様との出会いがなければ今もたくさんの「法律違反の金利」をサラ金に支払っていたかもしれません。

私は「GAハッピー高松」に繋がって1年半になります。今私は、1度「GA」に繋がった仲間がすぐにミーティングに参加しなくなる事、さらには、毎回のミーティング参加者の減少問題に悩んでいます。

GA」に繋がらなくなる原因として考えられる1つ目は、「GA」への参加の煩わしさではないのでしょうか? 私も前述の通り繋がった翌週のミーティングをさぼった経歴の持ち主です。ミーティング不参加者の気持ちも良く解ります。しかし誰の為の「GA」なのでしょうか?

2つ目は、自分の借金問題が片付いたから「GA」との係わりを持たなくなったと言うものではないのでしょうか? 借金問題が片付いたからといってその方自身のギャンブル問題も一緒に片付くとは思いません。「ギャンブル」が「借金」を生むのですから。

また、GAミーティングに参加する意義に疑問をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。「GAミーティング」の良さは1回や2回参加しただけでは解らないと思います。ミーティングに出来る限り参加して心を開き続ければ、仲間も出来て「一緒にギャンブルを止め続けよう」と言う気持ちが生まれ、そして「先行く仲間のようになりたい。嘘とギャンブルのない生活を送りたい」と欲も出て来ると思います。

あるミーティングの後、私が「仕事が忙しくてなかなかミーティングに出られない」と言うと、リーダーの方は次のように言われました。

「ギャンブルに費やす時間をどうにかして作っていたのだから、GAに参加する時間も作れるでしょう!」今迄の「GAミーティング」で戴いた金言の一つです。

最後に「ミーティングに参加し続けないと『ギャンブル依存症』が頭をもたげ、再び借金生活に逆戻りしますよ」と言うメッセージを、自分の経験を踏まえて、過去「GA」に繋がっていた仲間に送りたいと思います。「GAミーティング・ハンドブック」の中に次のような一節があります。

私たち強迫的ギャンブラーは、ギャンブルをコントロールする力をなくした。本物の強迫的ギャンブラーは、決してギャンブルに対するコントロールを取り戻すことはない。私たちも、自分はコントロールを取り戻したと思ったことがあった。けれど、そのちょっとした、あまり長くない中休みの後には、必ずもっとひどい状態がやってきて、せつない、なぜだかわからない落ち込みに苦しまなければならなかった。私たちのような強迫的ギャンブラーは、進行性の病気にかかっているのだということを、私たち全員が一人残らず信じている。少し長い目で見れば、私たちは悪くなることはあっても、決してよくなることはなかったのである。

  • GA ギャンブラーズ・アノニマス ―ミーティング・ハンドブック― 2007年9月版 3ページより抜粋

私は、これからも「GA」に参加し続けて、「ギャンブルと嘘のない生活」を送り続けたいと思っています。と同時に今もギャンブルや借金で苦しんでいる多くの人たちに「GAハッピー高松」そして「高松あすなろの会」を通じてメッセージを送り続け、冒頭に書いたギャンブル問題や借金問題での「自殺者」を一人でも減らすことができればと思います。

  • (終)

塩飽諸島・本島ハイキングへ行きませんか

生活立て直しのレクリエーションとして、昨年は山へ行きましたが、今年は瀬戸内の美しい島めぐりを考えています。

第1弾は、本島へ行きます。本島からの瀬戸大橋の眺めはすばらしいことでしょう。みなさんふるってご参加下さい。参加希望の方は事務所までご連絡下さい。

開催日
2010年6月26日()

  • 雨天決行
集合場所
高松集合
香川県高松市成合町559番地15 高松あすなろの会事務所
丸亀集合
丸亀港
集合時刻
高松集合
あさ9時
丸亀集合
あさ10時30分

  • あさ10時40分発フェリー乗船予定
準備物
乗船料(往復券1,010円)
弁当・飲食物類

  • 丸亀港付近スーパーコンビニあり
雨具
本島内の施設入館料(1施設400円程度)

  • 入館任意
など

特定調停・過払い金返還請求勉強会

毎週月曜日(月曜が休日の場合は翌火曜日)午後7時00分より、当会事務所にて特定調停・過払い金返還請求の勉強会をおこなっています。

「継続は力なり!」毎週かかさず参加しましょう。

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