クレジット・サラ金・ヤミ金や生活に困ったら高松あすなろの会 - 『あすなろ通信』2011年6月第160号 -

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『あすなろ通信』2011年6月第160号

発行
高松あすなろの会
主な記事

貸付総量規制緩和を絶対に許してはいけない! 被災地の生活資金は借金で賄わせるものではない!

昨年6月18日の改正貸金業法完全施行によって、わたしたちクレサラ運動30数年来の悲願がようやく叶えられたにもかかわらず、金融庁は、4月28日、何の手続きも行わず突然、東日本大震災の被災地に限り、貸付総量規制の緩和を実施しました。

家も職場も全て失った人や着の身着のままで避難した人などは、当座の生活資金が必要ですが、そのようなお金は、借金で賄わせるものではありません。政府や金融庁は、被災者にサラ金等から借りて生活しろとでも言うのでしょうか。

総量規制緩和の動きは、民主党政権下一部議員の間で完全施行後も燻り続けています。このまま放置すれば、被災地だけでなく全国的な緩和になるかもしれません。総量規制の緩和をすれば、多重債務者がまた増加することは明らかです。

前回号でお伝えしたとおり、改正貸金業法は正しく機能していると判断できます。貸付総量規制緩和を絶対に許してはなりません。

6月1日は「景観の日」で、それにあわせ毎年香川県と高松市では、「違反広告物県内一斉除却」を行っており、当会も参加して高松市内の除却活動を行いました。

5月18日に会員さんからの情報等で32件の除却活動を行った直後だったこともあり、この日の当会の除却は2件のみでした。

当日のヤミ金関係の除却は、高松市全体で合計45件、また県下全体のヤミ金以外も含めた全ての違反広告総合計は、207件だったそうです。昨年6月の県内一斉除却では、県下全体で494件だったとのことなので、半分以下になっています。

高松市の話では、この日除却したヤミ金広告物はほとんどが古い(はがし残しの)広告ばかりで、最近貼られた新しいものはなかったそうです。

高松市では、当会を含め現在23団体が精力的に常時除却ボランティア活動を行っています。最近はヤミ金広告が貼られているのを見かけることもめっきり減りました。これはこれまで継続してきた大きな成果の現れだと思います。

これからも私たちは、貼られても貼られても、根気よくはがし続けます。

体験談『絶望からの解放』

絶望

携帯電話が鳴る。『自宅』と表示。「はぁ〜。またお金貸してかなぁ〜」と思いながら、電話に出ると「家に来てくれ」と父。家では両親が深刻な顔で座っていた。父は私に、「最近、母さんの様子がおかしい。また金借りとるかも知れん」。すると母は泣きながら事情を話し出した。「ヤミ金から毎日電話掛かってくる、払えないしどうしよう」

今までも、小学生時代に『父の破産』、高校生時代には『兄夫婦の借金整理』、二十代で『1度目の母のサラ金、ヤミ金借金整理』、と何かと借金問題があったが、その都度「弁護士に頼む」とか「嫁いでいる長女に工面してもらう」とかで何とか表面上は解決していた。

しかし、『再びの母のサラ金、ヤミ金での借金』、『兄の肩代わりでサラ金への支払い』と、私自身これ以上の借金を支払う事などとても出来ない。私は動揺し、現実逃避してしまい、「ワシは知らん。勝手にせぇー」と、投げやりぎみに父母を怒鳴ってしまった。少し冷静になった時、ふと『あすなろの会』のテレビを見ていたのを思い出し、父に『あすなろの会』の事を伝え、「電話してみて話聞いてもらったら」と言い残して仕事に出かけた。

仕事中、「死んだら楽になれるのと違うか?」、「イヤイヤ、自分自身の借金でもないのに死んでたまるか!!」とその日は、不安で頭と心の中はグチャグチャで、絶望感でいっぱいになっていた。イヤな事を忘れるかのように、その日は仕事に没頭したのを覚えている。今から8年前、2003年だった。

特定調停

翌日、父から「ヤミ金業者とは話しがついて支払わなくてよくなった」、「息子さんも同行して欲しいと言われた」と聞き、3人で当時今里町にあった高松あすなろの会の事務所へ行った。

両親と私、それぞれに借金があり、計算するとヤミ金を整理しても3人の支払い総額が月25万円。収入と生活費を考えると、とてもじゃないが支払えない。「父と母は破産か?」と頭によぎる。私は、「自分自身の支払い分だけなら払えない事もないし、兄の肩代わりでなぜ破産しなければいけないかと憤慨気分もあり意地で払ってきた」と話す。

「3人合せて特定調停しませんか?」相談員から言われた。世の中にそんなモノがあるなんて知りもしない私達。「調停成立まで支払わなくてもよく、そのお金は使わずに取っておく事」、「払いすぎている業者もあると思う」、「特定調停がダメな時は、破産手続きもある」、「破産は決して恥ずかしいモノではない」など色々と教えてくれた。それからは、『家計表』を作成。3人合わせて月5万円の支払いで、申し立てする事に決める。

2ヵ月後、高松簡易裁判所で調停申し立てをして、『月3万5千円の24回払い』で特定調停が決定した。月25万円が月3万5千円。しかも2年で完済。10数年支払っては借りての自転車操業で見通しのない借金生活が2年で…。さらに、数社は『過払い』になっており、返還請求して取り返す事も出来るとは!!

まずは支払いを終わらそうと考え、2年間で無事に払い終える事が出来た。…が、人間安心してしまうと思考が停滞するもので、その後、何も行動に移さないままにいた…。

しかし、その2年で『サラ金業者の経営難、倒産、合併』と目まぐるしく情勢が変わり、私は危機感を感じ、『過払い返還請求』するために、あすなろの会の勉強会に再び参加しだした。1年後、アコム、CFJともに本人訴訟で2社とも和解が成立し、過払い金が返還された。

解放

そのお金で余裕がもてたので、晴れて無事結婚も出来、日々暮らしています。今も時々、「あの時、あすなろの会にお世話になっていなかったら…」と考えるとゾッとします。

でも、世の中にはまだまだ、知らずに苦しんでいる人がいるはず。一人でも多く、知ってもらい、絶望から解放出来れば良いと思います。

ホントに「借金で死ぬのは、やめましょう。まずは、相談を!!」です。

富士クレジットの処分を求め、近畿財務局へ要請に行きました

「富士クレジット」処分を 譲渡債権の回収やめて 被害者連絡協 財務局に要望

消費者金融「武富士」から譲渡された債権を回収している貸金業者「富士クレジット」(大阪市中央区)を貸金業法に基づき行政処分するよう、「全国クレジット・サラ金被害者連絡協議会」などが2日、近畿財務局に要望書を提出した。

提出したのは、協議会と加盟する、高松あすなろの会、高知うろこの会、松山たちばなの会、藍の会(徳島)、いちょうの会(大阪)、あざみの会(和歌山)、平安の会(京都)、尼崎あすひらく会(兵庫)、奈良若草の会、びわ湖あおぞらの会(滋賀)、太陽の会(東京)の11都府県の支援団体。

要望書では、譲渡債権の管理回収業務は、法務大臣の許可を受けた株式会社でなければできないなどと指摘。富士クレジットはサービサー法(債権管理回収業特別措置法)などの趣旨に反し、過払い状態の客に義務のない金を支払わせているとしている。

同社を巡っては、支援団体の一つ「高松あすなろの会」の鍋谷健一事務局長らが先月、同社が昨年5月〜今年2月に法定金利を超す支払いを債務者である岡山県倉敷市や高松市の男性に求めたのは違法だなどとして、サービサー法違反容疑などで、大阪地検に告発している。

同財務局は「告発の状況も見ながら、事実関係を確認し、必要な対応を取りたい」としている。一方、同社は「要望書を見ていないので、コメントできない」としている。

協議会の山地秀樹会長は「債権譲渡する側、される側に問題があり、債務者は被害者でしかない。現在進行形の事案であり、監督官庁には、早急かつ厳正に対処していただきたい」。

武富士経営責任追及

武富士の会社更生手続きにおいて、管財人らが過去の経営陣の責任を調べる調査委員会の報告書が6月3日公表されました。

報道等によると、『破綻前の2010年3月期に支払った配当金20億円について、当時代表取締役だった創業家の武井健晃氏ら2人に損害賠償責任があると認める内容で、小畑弁護士は「調査結果を踏まえて今後適切に対処していく」としており、今後旧経営陣に賠償を求める可能性がある。賠償金が得られれば、借り手が払い過ぎた利息(過払い金)の返還請求などに充当するとみられる』とあります。

予想されていたとおり、管財人らは申し訳程度の調査で終わらせてしまいました。現在、過払い金の債権届けを提出している人は、約90万件、総額約1兆3800億円と報道されていますので、創業家武井健晃氏らに20億円を払わせたとしても、過払い金100万円あたりわずか1449円の配当増にしかならないのです!

そもそも、武富士の会社更生手続き申立て代理人弁護士が、管財人を兼務したがゆえこんな結果になってしまったと言われてもしかたありません。申立て代理人と管財人は利益相反した関係であるため、本来は兼務など絶対にしてはならないのです。武富士に雇われた申立て代理人が、武富士の財産隠しの糾明などするわけがありません。

2010年3月期の配当金だけが経営責任があるとは、よくも報告できたものです。予測していたこととはいえ、この記事にはさすがに呆れてしまいました。

いよいよ、全国提訴のときが来ました。

レクリエーションのご案内 吉野川ハイウェイオアシスで納涼! バーベキュー&ログハウスに一泊

四国4県の被害者の会が集まって、納涼慰労会を下記のとおり開催します。

参加希望の方は事務所までご連絡ください。

(お申込みは7月29日までにお願いします)

日時
2011年8月20日()〜21日()
集合場所
高松
香川県高松市成合町559番地15 高松あすなろの会事務所
現地
徳島県三好郡東みよし町足代1650 吉野川ハイウェイオアシス ふれあい館1階
  • 一般道からも入れます。
集合時間
高松
午前10時
現地
午前11時30分
参加費用
ひとり4,000〜5,000円(宿泊費、夕食バーベキュー、夕食時飲物、翌朝食)
各自用意
タオル、歯ブラシなど宿泊用具一式

多重債務・生活再建の勉強会

調停・過払い金返還勉強会に加えて、破産手続きの勉強会など多重債務全般のほか、生活するうえでの困りごと「なんでも勉強会」です。

会員の方は、どなたでも参加できます。足が遠のいている方もお気軽にどうぞご参加ください。

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