クレジット・サラ金・ヤミ金や生活に困ったら高松あすなろの会 - 『あすなろ通信』2009年5月第148号 -

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『あすなろ通信』2009年5月第148号

発行
高松あすなろの会
主な記事

体験談『変心』

平成20年5月、ゴールデンウイークの最終日。俺は夕闇の彼方にうっすらと浮かぶパチンコ店のネオンを宿舎の屋上からボンヤリとながめていた。

これで俺の人生も終わりか…。この月末には少ない給料を握り締め、大阪か? 東京か? 住み込みの仕事はあるか? 下手をすれば、ホームレスか? サラ金から逃げざるを得ないのだが、(マダ、キメカネテイタ)

昭和の終わりと共に運転免許もなくした俺は、平成元年3月には、トヨタ自動車の期間従業員として夜勤明けの送迎バスで眠りこけていた。宿舎迄の20数分間、30名余りが乗ったバスの中で、起きているのは運転手だけ。このキツイ仕事の合間には、居酒屋、カラオケ、馬券買い、そしてパチンコの明け暮れで、いつの間にか増えている借金。こうして6ヶ月ごとの期間従業員も繰り返す事5回。ついに50歳を間近にした俺の前に「年齢制限」という壁が…。

支払いと遊びに侵された俺の選択は、より多い給料を求めて、ダム工事、高速道路建設と、現場から現場へと派遣仕事の繰り返し。あっと言う間の10数年、住食つき40万の稼ぎも社会の推移と共に、ついに8千円の日給でさらにメシ代も差し引かれては万事休す。

そして、63歳の5月の財布の中身は10万円。「サラ金の利息」「酒」「タバコ」「メシ」…さてどうすればいいのやら? パチンコ店のポスターさえ、むなしく腹立たしい。「多重債務に悩んでいませんか?」だと…パチンコ屋が儲けすぎた金を返してくれるのか? この20年肉体労働で稼いだ7千万円もの金も手元の10万円だけ。老後? 年金なし、生命保険なし、行き当たりばったりの俺には冷静な判断力は皆無だった。

そして、お約束通りパチンコ台へ座す俺。

最後の電話の後は、しばらくネオンを眺めていた。「迷惑ばかりかけてすまなかった。もう会う事もないと思うから、サヨウナラ…」。

妻は、何も、答えなかった。

平成21年2月、息子の行末、孫の将来を心配している64歳の私が存在していた。あの「俺」が今現在、「私」として生きて居るのです。あれから9ヶ月、年金も調べなおす事3度4度、見事合格。諦めていた年金だったが受給資格に達していた。アイフル等の過払い金も戻ったのが「ウソ」のようだ。市役所への未払い金を納め、迷惑を掛けた知人友達の安否をたずねる立場へと変心していたのだ。

レタスカードの執拗な電話にも応対だけはしていた私に、最後だと思っていた妻への電話から10日後、あの妻からの電話だった。

カンダタにたらされた一本のクモの糸だった。

「とにかく一度帰って来てくれ。車で迎えに行くから」と、そして、そこに、「高松あすなろの会」が、あったのだ。話は半信半疑、借金が無くなるどころか過払い金として請求できるという。そのときの私の正直な心境は「そんなうまい話があるのだろうか?」…だが、本当だった。

テーブルに置かれた封書には「大阪地方裁判所民事部大事件班」。不安ながら開封すると、レタスカード破産による管財人からの通知。内容は、レタスカードの債務者たる私が逆に債権者である。つまり法定利息を超えた貸付で利息を払い続けた私が、払い過ぎた金を返して貰う権利があるという知らせだった。(実際は、破産により資産もなく返金は不可能だが)

何故気付かなかったのか? 借金とギャンブルに明け暮れた毎日、何のゆとりもなく殺伐たる気持ちと形相で、ワンカップ一個で夜中に歩き続けた雨の寒い冬(昔の光景がよみ返る)。

そして今、ギャンブラーズアノニマスに通う私。朝の散歩中にゴミを拾い集めながら歩く少し腰のまがったお婆さん。そのうしろ姿に、感謝の念をこめて、有難う。

民間債権回収会社による公租公課の取り立てに異議・警鐘

9年前の公営住宅滞納家賃

本年2月、9年前に徳島県から引っ越してきた高松市民あてに、法務大臣の許可を得た民間債権回収会社(サービサー)であるニッテレ債権回収株式会社から「未払金に対する問い合わせ」なるはがきが届きました。

はがきは徳島県から依頼を受け、同県県営住宅家賃の「未払金」の確認と、支払先の案内を通知する内容でしたが、あたかも債権取り立てのようです。

上記の件については、家賃の賃借料の時効が5年であるにもかかわらず、9年を経た債権に対して債権代行業務を行っており、「正常債権の集金代行業務」とは言えず、サービサー法違反の疑いがあります。

サービサー法

そもそも、債権回収業務は、暴力団など反社会的勢力を入り込ませないために、弁護士にしか許されていませんでした。ところが、バブル経済崩壊後、銀行など金融機関が抱えた大量の不良債権を迅速に処理するという大儀名分のもと、弁護士法の特例として1998年にサービサー法が制定されました。

サービサー法(債権管理回収業に関する特別措置法)によると、債権管理回収業は、特定金銭債権の管理および回収などのほか、兼業として、集金代行業務などを行うことができます。しかし、それは事件性・紛争性のない正常債権に関する債務者の任意弁済の受領事務代行に限られています。

ところが、銀行などの不良債権処理の目処がおおかた立ってくると、サービサーは、生き残りのため、上記の兼業を手広く取り掛かり始めたのです。サービサーが今後新たな市場として狙っているのが、今回問題の公営住宅家賃のほか、未納年金、医療費、税金、給食費、奨学金などの分野だといわれています。そうしたお金が支払えない人は、生活困窮者が多く、本来セーフティネットで救済しなければならないはずですが、サービサーが集金代行業務などを行うとなると、新たな貧困の発生にもなりかねません。ましてや、今回の事例は、9年間も徳島県は本人に何の請求もせず、いきなりサービサー委託という「挙」にでているのです。

徳島県住宅課に要望

徳島県は、未払い県営住宅家賃の回収に、全国でもいち早くサービサー委託を導入した県ですが、このまま放置しておくと、住宅家賃のみならず税金など他の公租公課の未払い金回収にまで拡大することや、全国的に広がることを私たちは強く懸念し、高松あすなろの会のほか、藍の会(徳島)、松山たちばなの会、高知うろこ(鱗)の会の、四国4県の被害者の会名義で、2009年4月24日、徳島県へ以下の要望に行ってきました。当日の参加者は、高松あすなろの会から2名、藍の会から2名、徳島生活と健康を守る会から1名、徳島県議会議員2名の7名で、徳島県側は、住宅課から2名でした。

要望事項

当会は、市内ヤミ金看板をこれまで1,000枚以上撤去!

高松あすなろの会は、2005年に高松市の違反広告物簡易除却活動団体として認定を受け、月1回定期的に、高松市内のヤミ金看板除却活動を行っており、これまで通算1,000枚以上の撤去を行いました。2008年10月には、当会の活動が高松市環境美化都市推進会議より表彰されました。

一時は、高松市内にヤミ金看板はあまり見かけなくなったこともありましたが、最近、市内中心部にかなり広範囲に張ってあり、去る4月17日に除却活動を行いました。この模様は、四国新聞、朝日新聞、読売新聞の取材があり、翌日地域版に報道されました。

地元ヤミ金撲滅は看板撤去が必須ですし、ヤミ金看板は街の景観美化をも害します。張られても、張られても、私たちはヤミ金看板を撤去し続けます。あなたもぜひ一緒にやってみませんか。

参加しなくても、「この地域に貼っている」という情報をいただければ、次回撤去日に参ります。

また、ヤミ金からのDM(ダイレクトメール)は、警察への告発時に使用しますので、捨てないで、あすなろの会事務所まで持参またはお送り下さい。

特定調停・過払い請求勉強会

毎週月曜日(月曜が休日の場合は翌火曜日)午後7時00分より、当会事務所にて特定調停・不当利得返還の勉強会を行っています。

自分の借金を、1円でも減らすため、自分の過払いを金を1円でも多く返還させるため、毎週かかさず参加しましょう!

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