クレジット・サラ金・ヤミ金や生活に困ったら高松あすなろの会 - 『あすなろ通信』2017年8月第189号 -

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『あすなろ通信』2017年8月第189号

発行
高松あすなろの会
主な記事

生活再建セミナー 家計簿つけたら生活が楽になる? パート2

破産や生活保護受給をきっかけに、家計簿をつける人が増えています。3か月、6か月、1年とつけているうちに、貯金や心に余裕ができたという話も聞きます。

などなど、一緒に考えてみたいと思います。

体験談『二度目の破産、私の生活再建』

初めての貯金

2017年6月30日現在、貯金45万円、積み立て15万円。こんなに貯金をしたのは六十数年の人生で初めての経験です。昨年の同じ時期は多くの負債を抱えて迷っていました。これから先どうしようか。どうやって生きてゆこうか。

それからの1年間の生活再建に向けて試行錯誤しました。そのための大きなテーマがありました。

「人生でまだ起こっていないことに恐怖を覚えたり、不安を感じるな」「先々の心配をしない」高松あすなろの会相談員の多田さんの言葉から生きる勇気と自分の問題を解決する方向を得ることができました。

全ての事の起こりは先々の心配をすること。これが私の行動のほとんどを決めていました。

極端な話、自分が死んだらどうすればいい? せめて葬式代くらいは貯めて行かなければ……今の考え方はこうです。極端かもしれませんが、「死んだら誰かが片付けてくれる」そこまででもないかも知れませんが、私にはちょうどいいくらいの気持ちです。

将来を心配するあまり、生活に困ってもいないのに仕事を得るために高額なセミナーを受講したり、過剰な投資をして回収できないで破綻という結果を招きました。

初めての家計簿

裁判所に提出する書類作りと同時進行に家計簿をつけることを勧められました。生活の再建です。収入と支出のバランスが壊れていました。書き方を教わりながら、出納帳にお金の出入りを書き込みます。大変だったのは毎日続けることです。現金と帳簿の残高が合いません。何度もくじけそうになりました。多田さんからは「不足は不足で書き込めばいい。過剰なら過剰で書いておけばいい」というアドバイスでした。少し安心しました。項目別にABCD……と分類しやすい書き方も教わりました。食費も主食と飲み物や菓子類とは別項目です。

当然ですが、できる限り無駄なお金を使わないようにしました。また、たまに自販機などレシートの出ないところは必ず出金伝票を書くことにしました。それをレシートとともにスクラップブックに貼ってゆきます。

家の中を片付けながら感じたのは、不要なものを安いからと言って買いすぎている事でした。「次に来るまでになくなるといけないから」「割引で安いから」「送料が無料になるから」結局使わなかったり、食べなかったものが一杯ありました。物に対する執着もあったと思います。それまでは物にこだわって、持ってないと不安をいつも感じていたのです。特に書籍。最近は本類は買わずに図書館にまめに通うことにしました。

100円均一のお店も利用するときは必要なものだけ。ほかは見ないでお店を後にします。

債務を作らないようにするため、必要なものは早く払う。引落の生活資金はあらかじめ通帳に入れておく。出金は現金で金額を常に意識して払う、など自分で取り決めをして今も続けています。

貯金ができ始めると不思議なもので、お金を使うのが惜しくなります。お金が貯まり始めると常に意識して、今どの位貯まったか、月末にはいくら増えるかを意識します。すると仕事も増え、お金も貯まってゆきます。

これまでは、いくら足りないか常に不足を意識していました。そうすると益々足りなくなります。

今の生活は決して豊かでも贅沢でもありません。でもなぜかコーヒーやジュースよりは常にお水で我慢できるようになりました。むしろ添加物や農薬を体に入れないので健康です。

課題があります。通信費がかかり過ぎているのです。加入電話とFAX、携帯電話とタブレット。仕事で必要な出費なのですが、やはり気になる出費です。これからどれだけ削れるかやってみようと思います。今年の年末までに100万円の貯蓄を決心しました。

二度目の破産

さて、今回の破産は私にとって2度目ということになります。

裁判所でも「次回はありえない」と釘を刺されました。

前回は今から20年前のことです。仕事の上での借金で、商工ローンがらみで、だまされたとはいえ、お金に対する知識があまりにも不足していました。

金額も今回の30倍で、とても私の手で返済できるものではありませんでした。

今回も仕事が絡んではいますが、やはり生活費に対する甘い考えが根底にあったのは否目ません。

また前回はほとんど弁護士さんにお任せだったことも十分な私の認識を形成できなかったこともあります。その時の経験は生かされるどころか、かえって自分に対して、不安と恐怖を煽ることにつながりました。

破産にするか、再生の道を選ぶかについても長い時間を要しました収入の状況も毎月変化していました。

破産に関するすべての手続きを自分でやってみて、経験にはなりましたが、その間の時間の長いこと。

先の見えない不安な毎日を過ごすつらさ。もう二度と味わいたくはありません。

しっかりとした金銭感覚を身に着けて生活の再建にまい進しようと考えています。

皆さんはどう思われますか? 85歳の高齢者への貸し付け

年金担保借入の経験がある方で、他に収入が無い方は、翌月から遣り繰りが出来なくなり悲惨な結果になった事を経験した方もおられると思います。

年金担保融資事業は、平成26年12月の閣議決定により、融資限度額を変更されてから、年金担保借入での生活困窮者の相談が減少したと云われています。

ところで、これは新たな問題になるのではないかと思う物を目にしました。

新聞の折り込チラシに、テレビショッピングでおなじみの、日本文化センターグループのプランネルフリーローン100の広告が有りました。

安定した収入と返済能力を有する20〜85歳の方までがご利用可能な安心と信頼のキャッシングサービスというキャッチコピーです。

まるで年金受給者への融資のチラシに思えます。

借金を経験した方は自転車操業がどんなに大変なことか解ると思います。年金受給者が、この借入をしたら増額借入れが出来るようですが、増額借入をする時は返済が困難になったからです。そこで増額借入すると返済額が多くなり限度額一杯になると、益々支払いが困難になり、自転車操業しようにも他社の借入が出来ず、生活が出来なくなり、保険や税金の滞納で補えば、今度は年金の差押えをされいっそう大変な事になりますので、気を付けて下さい。

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