クレジット・サラ金・ヤミ金や生活に困ったら高松あすなろの会 - 『あすなろ通信』2016年9月第185号 -

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『あすなろ通信』2016年9月第185号

発行
高松あすなろの会
主な記事

定例会『お金の使い方、こんなことしています』

お金を使っているつもりが、いつのまにかお金に支配されている生活にうんざり。もちろん収入が少ないのが問題だけれど、それでももう一工夫必要かも。

そこで今回の定例会は、上手なお金の使い方をテーマにしました。

お金の問題を話題にするのは何となく気が引ける、プライバシーを覗かれたくない等の理由で誰にも相談できず、日頃の疑問も未解決のままの人も、ぶっちゃけ話で問題を解決のヒントを手に入れていきましょう。

その他、色んな成功談失敗談が飛び出てきそうです。あなたの裏ワザを教えてください。

買い物依存症に陥って思うこと

買い物依存症と診断された私

皆さんは買い物依存症という言葉を耳にしたことはあるでしょうか? いわゆる『買い物依存症』とは精神疾患の1つで、自分にとって不必要あるいはすでに同様なものを所持しているにもかかわらず、多数の物を購入してしまう症状のことです。

買い物依存症に陥る背景としては、さまざまな要因が考えられますが、一般的にストレスが多く挙げられています。

イライラしたり、気分が落ち込んだりするたびに、デパートやインターネットで買い物をし、物質的に満たされるという快楽を得ることで心を癒すと言われています。

今回は、私が買い物依存症に陥った背景と、回復に向けた取り組みについて紹介したいと思います。

もう10年以上前になるでしょうか。私は元々買い物好きな方ではあったのですが、結婚をして小遣い制となったため、独身の時は違い決められた範囲内で自分の欲しいものを買ったり友達付き合いをしたりするよう努力してきました。

しかし、その転機が訪れたのは、子供が生まれてからの事でした。子供の貯蓄のために夫婦で話し合って小遣いを半額にするようにしたのです。

自分の中では「子供のために貯蓄しなければ」と言い聞かせながらも、自由にできるお金が少なくなったストレスと、慣れない育児によるストレスとが重なり、その結果、妻には内緒で次から次へと借金をして買い物をすることで、ストレスを発散するようになっていました。

どんな物を買っていたかというと、バイク、時計、服飾等、雑誌をみていいなと思うものがあればほとんど買っていました。金額の高いものでは1つで100万円近くするものもありました。特に、ネットオークションのとりこになり、売り買いすることが楽しくて楽しくて仕方なかったのです。

しかしながら、最初のうちはそれでも借金を返していけるのかという思いから、買い物する頻度を減らすようにしていましたが、やはり高まる物欲には勝てず、最後の方には欲しいものを所有することだけで満足し、その物を使う事はほとんどしていなかったように思います。

その結果、カードローンやクレジットカードなどの負債が約2,500万円にもなり、結局、債務の支払いができないという最悪の事態となってしまいました。今振り返ると、なぜ買い物より家族のことを大事にできなかったのか自己嫌悪に陥ることが度々あります。

しかし、その時にはそんな事を考える余裕などなく、買い物することに自分の生きる意味を見出していたのかもしれません。このような事態に陥ってから心療内科を受診し、これまで起きた出来事やこれからどうしていけばよいか相談をしたことがあります。

その時心療内科の先生から言われたことは、
「1度しか話を伺っていないのでなんとも言えませんが、あなたは恐らく買い物依存症でしょう。しかしながら買い物依存症を治せる薬はありません。少しでも力になってくれそうな所があるから連絡をして訪ねてみなさい。」

そして紹介されたのが、『高松あすなろの会』でした。それから週に1回2時間程度定例会に参加し、自分の不安な気持ちや悩みを打ち明けるたび、少しずつ心が救われる思いがしたのを今でも覚えています。

他人の前で、自分の恥ずかしい事柄や思いなどを話したくない、と思うのが当然と考えるかもしれません。

しかし、借金をした経緯は違えど、同じような境遇に陥った人達だからこそ、自分の気持ちを分かってもらえるかもしれない、そういう藁をも掴む思いがあったからこそ前向きに買い物依存症と向き合えたのだと思います。

小遣い0円ルール

現在妻との話し合いのもと、3つのルールを決めています。1つ目は現金を持たないこと。(現金を持たないことにより買い物をしたくても物理的にできないようにする。)2つ目はインターネットを使わない環境に慣れること。(インターネットは欲しいものを探せる究極のシステムであり、そのシステムを使わないことにより物への興味をなくす。)3つ目は妻には嘘をつかないこと。(考えてみれば妻に借金が判明するまではお金に関することで嘘ばかりついていたため、お金を持たなくなると嘘をつく必要がなくなりました。)

これらのルールを守ることにより、買い物依存症からの回復に向け、日々努力を続けています。始めた当初は相当つらく、本当に自分をコントロールできるのだろうかと思っていましたが、約2年が過ぎた今では、その当時の買い物に対する執着心がいかに異常であったか客観的に考えることができるまでになりました。

なお借金は、個人再生手続を用いて、これから5年間で払っていきます。これから先まだまだ長い人生のなかでしてしまったことへの後悔よりも、むしろこれから先同じ過ちを起こさないために自分に何が必要かしっかり考えていきたいと思います。

それと何より家族の支えがあったからこそ今の自分があると心からそう思えます。最後にテレビの一コマで買い物に関する心に残った言葉がありましたのでお伝えしたいと思います。

心に残った言葉

買い物をするうえで一番大事なことは、まず自分にとって必要なものを買う事であり、欲しいものを買うのはその次である。

この言葉は分かっていても、現実にできている人は恐らく少ないのではないかと思います。できてないと思った方は、私と同じようにならないためにも、少し客観的な目で自分の買い物の価値観について考えてみてはいかがでしょうか? きっとよりよい生活スタイルが築けるかもしれません。

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